第6章 円運動と万有引力

等速円運動
─ 角速度・向心加速度の微分による導出

高校物理では、等速円運動の加速度 $a = v^2/r$ や $a = r\omega^2$ を公式として覚え、 「向心力が必要である」と教わります。 公式を覚えて適用すれば入試問題は解けますが、なぜ加速度が中心向きになるのかは直感的な説明に留まります。

大学物理では、円運動する物体の位置ベクトルを時間で微分するだけで、 速度も加速度も自動的に求まります。 加速度が中心向きであること、大きさが $r\omega^2$ であることは、計算結果として出てくるのです。 公式を暗記する必要はありません。

この記事では、位置ベクトルの微分から等速円運動のすべての公式を導出し、 さらに非等速円運動への拡張まで見通します。

1高校での扱いを確認する

高校物理では、等速円運動を次のように学びます。

  • 半径 $r$ の円周上を一定の速さ $v$ で回る運動が等速円運動
  • 速度の向きが常に変化しているので、加速度が存在する
  • 加速度の大きさは $a = \dfrac{v^2}{r} = r\omega^2$(公式として暗記)
  • 加速度の向きは常に円の中心に向かう(向心加速度
  • この加速度を生み出す力が向心力で、$F = m\dfrac{v^2}{r} = mr\omega^2$

これらの公式は正しく、入試でも十分に使えます。 しかし、いくつかの点が「そういうものだ」として提示されています。

  • なぜ加速度が中心向きなのか:速度ベクトルの図を描いて直感的に説明されるが、厳密な導出はない
  • なぜ $v^2/r$ という形になるのか:公式として天下り的に与えられる
  • 速さが変化する円運動(非等速円運動):高校の範囲では扱えない

大学物理では、これらすべてが位置ベクトルの微分から導けます。

2大学の視点で何が変わるか

位置ベクトルを微分するアプローチを使うと、何が変わるのかを先に示します。

高校 vs 大学:等速円運動の扱い
高校:公式を暗記する
$a = v^2/r = r\omega^2$
「加速度は中心向き」と覚える。
なぜその形になるかは説明されない。
大学:位置ベクトルを微分するだけ
$\boldsymbol{r}(t) = (R\cos\omega t,\; R\sin\omega t)$
を2回微分すれば加速度が自動的に出る。
公式を覚える必要がない。
高校:「なぜ中心向き?」が曖昧
速度ベクトルの図で直感的に理解。
大学:計算から自動的に出る
$\boldsymbol{a} = -\omega^2 \boldsymbol{r}$ → 中心向きは計算の帰結。
高校:等速円運動しか扱えない
速さが変化するケースは範囲外。
大学:非等速円運動も同じ手法で扱える
接線方向と法線方向に分解するだけ。
この記事で得られること

公式の暗記が不要になる。 位置ベクトルを微分するだけで、速度の大きさ $v = R\omega$、加速度の大きさ $a = R\omega^2 = v^2/R$ がすべて出てきます。

「なぜ中心向き?」に数学的な答えが得られる。 加速度ベクトル $\boldsymbol{a} = -\omega^2 \boldsymbol{r}$ は、位置ベクトルの逆向きです。 「中心向き」は計算結果として出るものであり、暗記する必要がありません。

非等速円運動にも対応できる。 等速でない場合に何が変わるかを見通せるようになります。

では、位置ベクトルの微分を実際にやってみましょう。

3位置ベクトルの微分で速度を求める

等速円運動では、物体は半径 $R$ の円周上を一定の角速度 $\omega$ で回っています。 時刻 $t$ における位置ベクトルを成分で書くと、次のようになります。

等速円運動の位置ベクトル

$$\boldsymbol{r}(t) = \begin{pmatrix} R\cos\omega t \\ R\sin\omega t \end{pmatrix}$$

$R$ は円の半径、$\omega$ は角速度(一定)。$t = 0$ で $x$ 軸上にいるとした。

速度は位置の時間微分です(M-1-1で学んだ通り)。 各成分を $t$ で微分します。

三角関数の微分公式

ここで使う微分公式は次の2つだけです。

関数 微分
$\cos\omega t$ $-\omega\sin\omega t$
$\sin\omega t$ $\omega\cos\omega t$

速度ベクトルの導出

導出:位置ベクトルを微分して速度を求める

$\boldsymbol{v}(t) = \dfrac{d\boldsymbol{r}}{dt} = \begin{pmatrix} \dfrac{d}{dt}(R\cos\omega t) \\[8pt] \dfrac{d}{dt}(R\sin\omega t) \end{pmatrix}$

各成分を微分すると:

$$\boldsymbol{v}(t) = \begin{pmatrix} -R\omega\sin\omega t \\ R\omega\cos\omega t \end{pmatrix}$$

速さの確認

速さ(速度ベクトルの大きさ)を計算します。

$$|\boldsymbol{v}| = \sqrt{(-R\omega\sin\omega t)^2 + (R\omega\cos\omega t)^2}$$ $$= R\omega\sqrt{\sin^2\omega t + \cos^2\omega t} = R\omega$$

$\sin^2 + \cos^2 = 1$ を使いました。 速さは $|\boldsymbol{v}| = R\omega$ で一定です。 これは等速円運動の定義と一致しています。

速度ベクトルと位置ベクトルは直交する

$\boldsymbol{r} \cdot \boldsymbol{v} = R\cos\omega t \cdot (-R\omega\sin\omega t) + R\sin\omega t \cdot R\omega\cos\omega t = 0$

内積がゼロなので、速度ベクトルは位置ベクトル(=円の半径方向)に常に垂直です。 つまり速度は円の接線方向を向いています。 これも高校で「速度は接線方向」と教わった内容ですが、ここでは計算から自動的に出ています。

4速度の微分で向心加速度を導出する

速度ベクトルをさらに微分すると、加速度ベクトルが得られます。

導出:速度ベクトルを微分して加速度を求める

$\boldsymbol{a}(t) = \dfrac{d\boldsymbol{v}}{dt} = \begin{pmatrix} \dfrac{d}{dt}(-R\omega\sin\omega t) \\[8pt] \dfrac{d}{dt}(R\omega\cos\omega t) \end{pmatrix}$

各成分を微分すると:

$$\boldsymbol{a}(t) = \begin{pmatrix} -R\omega^2\cos\omega t \\ -R\omega^2\sin\omega t \end{pmatrix}$$

これを整理すると:

$$\boldsymbol{a}(t) = -\omega^2 \begin{pmatrix} R\cos\omega t \\ R\sin\omega t \end{pmatrix} = -\omega^2 \boldsymbol{r}(t)$$

等速円運動の加速度

$$\boldsymbol{a}(t) = -\omega^2 \boldsymbol{r}(t)$$

加速度は位置ベクトルの $-\omega^2$ 倍。マイナスは「位置ベクトルの逆向き(=中心向き)」を意味する。 大きさは $|\boldsymbol{a}| = \omega^2 R = v^2/R$。

この結果から読み取れることを整理します。

  • 加速度の向き:$\boldsymbol{a} = -\omega^2 \boldsymbol{r}$ なので、位置ベクトル $\boldsymbol{r}$ と逆向き。 つまり常に円の中心を向いている(向心加速度)
  • 加速度の大きさ:$|\boldsymbol{a}| = \omega^2 R$。$v = R\omega$ より $|\boldsymbol{a}| = \dfrac{v^2}{R}$

高校で暗記していた「加速度は中心向き、大きさは $v^2/R$」が、 位置ベクトルを2回微分しただけですべて自動的に出てきました

落とし穴:「等速」なのに加速度がある

誤解:「等速なら加速度はゼロではないか」

正しい理解:「等速」は速さ(スカラー)が一定という意味です。 速度(ベクトル)は向きが変わり続けているので、加速度は存在します。

加速度とは速度ベクトルの時間変化率 $\boldsymbol{a} = d\boldsymbol{v}/dt$ です。 速度の大きさが変わらなくても、向きが変われば $d\boldsymbol{v}/dt \neq \boldsymbol{0}$ です。 M-1-1で学んだ微分の定義に立ち戻れば、この点は明確です。

$\boldsymbol{a} = -\omega^2 \boldsymbol{r}$ と単振動の関係

等速円運動の加速度 $\boldsymbol{a} = -\omega^2 \boldsymbol{r}$ を $x$ 成分だけ取り出すと、 $a_x = -\omega^2 x$ となります。これは単振動の運動方程式そのものです。

実際、等速円運動を $x$ 軸に射影すると単振動になります。 これが「等速円運動と単振動は密接に関連している」と言われる数学的な理由です。 詳しくは M-6-2 で扱います。

5角速度・周期・振動数の関係

等速円運動を記述する量として、角速度 $\omega$、周期 $T$、振動数 $f$ があります。 これらの関係を整理しておきます。

角速度・周期・振動数の関係

$$\omega = \frac{2\pi}{T} = 2\pi f$$

$\omega$:角速度(rad/s)。1秒あたりに回転する角度。
$T$:周期(s)。1周するのにかかる時間。
$f$:振動数(Hz)。1秒あたりの回転数。$f = 1/T$。

1周は $2\pi$ rad です。周期 $T$ で1周するので、1秒あたりの角度は $\omega = 2\pi / T$ です。 振動数 $f = 1/T$ を使えば $\omega = 2\pi f$ とも書けます。

これらを使うと、速さと加速度の大きさを様々な形で書けます。

$\omega$ を使った表現 $T$ を使った表現
速さ $v$ $R\omega$ $\dfrac{2\pi R}{T}$
加速度の大きさ $a$ $R\omega^2$ $\dfrac{4\pi^2 R}{T^2}$

これらは独立した公式ではなく、$\omega = 2\pi/T$ を代入するだけで互いに導けます。 基本は $v = R\omega$ と $a = R\omega^2$(または $a = v^2/R$)の2つだけです。

6非等速円運動への拡張

高校では等速円運動しか扱いませんが、実際には速さが変化しながら円軌道を描く運動もあります。 鉛直面内での円運動がその典型例です。 微分のアプローチなら、非等速円運動にも自然に対応できます。

非等速円運動の加速度

速さが変化する円運動では、加速度は2つの成分を持ちます。

  • 法線方向(中心向き)の加速度:$a_n = \dfrac{v^2}{R}$。速度の向きを変える役割
  • 接線方向の加速度:$a_t = \dfrac{dv}{dt}$($v$ は速さ)。速さを変える役割

等速円運動では $dv/dt = 0$(速さ一定)なので接線方向の加速度はゼロとなり、 法線方向(向心)加速度だけが残ります。 非等速円運動は、これに接線方向の成分が加わっただけです。

等速円運動 vs 非等速円運動
等速円運動
速さ一定:$dv/dt = 0$
加速度は中心向き成分のみ:$a = v^2/R$
非等速円運動
速さが変化:$dv/dt \neq 0$
法線方向 $a_n = v^2/R$ + 接線方向 $a_t = dv/dt$
加速度の全体像

非等速円運動の加速度ベクトルの大きさは $|\boldsymbol{a}| = \sqrt{a_n^2 + a_t^2}$ です。 法線方向と接線方向は直交しているので、ピタゴラスの定理で合成できます。

等速円運動($a_t = 0$)は非等速円運動の特殊な場合であり、 微分のアプローチでは両者を統一的に扱えます。

7つながりマップ

等速円運動の微分による記述は、力学の多くのテーマとつながっています。

  • ← M-1-1 位置・速度・加速度:位置の微分で速度、速度の微分で加速度を得るという基本操作をここで使った。
  • ← M-1-3 ベクトルと座標系:位置ベクトルの成分表示と内積の知識を前提として使用している。
  • → M-6-2 単振動:$a_x = -\omega^2 x$ は等速円運動の $x$ 成分そのもの。等速円運動と単振動は密接に関連する。
  • → M-6-3 万有引力とケプラーの法則:惑星の円軌道で向心力=万有引力と置くと、ケプラーの第3法則が導ける。

📋まとめ

  • 等速円運動の位置ベクトルは $\boldsymbol{r}(t) = (R\cos\omega t,\; R\sin\omega t)$ と表せる
  • 位置ベクトルを微分すると速度 $\boldsymbol{v}$ が得られ、速さは $v = R\omega$(一定)
  • 速度ベクトルを微分すると加速度 $\boldsymbol{a} = -\omega^2 \boldsymbol{r}$ が得られ、これは常に中心向き
  • 加速度の大きさは $a = R\omega^2 = v^2/R$。高校の公式は微分の計算結果として自動的に出る
  • 非等速円運動では、法線方向($v^2/R$)に加えて接線方向($dv/dt$)の加速度が現れる

確認テスト

Q1. 等速円運動の位置ベクトル $\boldsymbol{r}(t) = (R\cos\omega t,\; R\sin\omega t)$ を時間で微分すると、速度ベクトルはどうなりますか。

▶ クリックして解答を表示$\boldsymbol{v}(t) = (-R\omega\sin\omega t,\; R\omega\cos\omega t)$。$\cos\omega t$ の微分は $-\omega\sin\omega t$、$\sin\omega t$ の微分は $\omega\cos\omega t$ を使う。

Q2. 等速円運動の加速度ベクトルが $\boldsymbol{a} = -\omega^2 \boldsymbol{r}$ と表せることから、加速度の向きについて何が分かりますか。

▶ クリックして解答を表示$-\omega^2$ は負の定数なので、加速度は位置ベクトル $\boldsymbol{r}$ の逆向き。$\boldsymbol{r}$ は中心から物体への向きなので、加速度は常に円の中心を向いている(向心加速度)。

Q3. 等速円運動で「等速」なのに加速度が存在する理由を述べてください。

▶ クリックして解答を表示「等速」は速さ(スカラー)が一定であるという意味。速度はベクトルであり、向きが常に変化しているため、速度ベクトルの時間変化率(=加速度)はゼロではない。

Q4. 非等速円運動では、等速円運動と比べて加速度にどのような成分が加わりますか。

▶ クリックして解答を表示接線方向の加速度 $a_t = dv/dt$ が加わる。等速円運動では速さが一定なので $a_t = 0$ だが、非等速円運動では速さが変化するため $a_t \neq 0$ となる。法線方向の $a_n = v^2/R$ は両方に存在する。

10演習問題

位置ベクトルの微分による等速円運動の解析を、問題で確認しましょう。

A 基礎レベル

6-1-1 A 基礎 位置ベクトルの微分

半径 $R = 2.0$ m、角速度 $\omega = 3.0$ rad/s で等速円運動する物体がある。次の問いに答えよ。

(1) 速さ $v$ を求めよ。

(2) 向心加速度の大きさ $a$ を求めよ。

(3) 周期 $T$ を求めよ。

▶ クリックして解答・解説を表示
解答

(1) $v = R\omega = 2.0 \times 3.0 = 6.0$ m/s

(2) $a = R\omega^2 = 2.0 \times 3.0^2 = 18$ m/s$^2$

(3) $T = 2\pi / \omega = 2\pi / 3.0 \approx 2.1$ s

解説

すべて位置ベクトルの微分から導かれた公式 $v = R\omega$、$a = R\omega^2$ を適用するだけです。 $a = v^2/R = 36/2 = 18$ m/s$^2$ でも同じ結果が得られます。

B 発展レベル

6-1-2 B 発展 ベクトルの微分 内積

等速円運動する物体の位置ベクトルが $\boldsymbol{r}(t) = (4\cos 2t,\; 4\sin 2t)$(m)で与えられている。次の問いに答えよ。

(1) 速度ベクトル $\boldsymbol{v}(t)$ と加速度ベクトル $\boldsymbol{a}(t)$ を求めよ。

(2) $\boldsymbol{r}(t) \cdot \boldsymbol{v}(t)$ を計算し、位置ベクトルと速度ベクトルが直交することを示せ。

(3) $\boldsymbol{a}(t)$ が $\boldsymbol{r}(t)$ の定数倍であることを示し、その定数を求めよ。

▶ クリックして解答・解説を表示
解答

(1) $\boldsymbol{v}(t) = (-8\sin 2t,\; 8\cos 2t)$、$\boldsymbol{a}(t) = (-16\cos 2t,\; -16\sin 2t)$

(2) $\boldsymbol{r} \cdot \boldsymbol{v} = 4\cos 2t \cdot (-8\sin 2t) + 4\sin 2t \cdot 8\cos 2t = -32\sin 2t\cos 2t + 32\sin 2t\cos 2t = 0$

(3) $\boldsymbol{a}(t) = -4 \cdot (4\cos 2t,\; 4\sin 2t) = -4\,\boldsymbol{r}(t)$。定数は $-4 = -\omega^2$。

解説

(1) 各成分を微分します。$R = 4$、$\omega = 2$ です。

(2) 内積がゼロであることは、速度が常に位置ベクトル(半径方向)に垂直、つまり接線方向であることを意味します。

(3) $\boldsymbol{a} = -\omega^2 \boldsymbol{r}$ の関係が確認できます。$\omega = 2$ なので $\omega^2 = 4$ です。

採点ポイント
  • 速度ベクトルを正しく微分(2点)
  • 加速度ベクトルを正しく微分(2点)
  • 内積の計算と直交の議論(3点)
  • $\boldsymbol{a} = -\omega^2 \boldsymbol{r}$ の確認(3点)

C 応用レベル

6-1-3 C 応用 非等速円運動 論述

半径 $R$ の円周上を運動する物体の位置ベクトルが $\boldsymbol{r}(t) = (R\cos\theta(t),\; R\sin\theta(t))$ で表される。$\theta(t)$ は時間の関数で、$\dot{\theta} = d\theta/dt$ は一定とは限らない。次の問いに答えよ。

(1) 速度ベクトル $\boldsymbol{v}(t)$ を $R$、$\theta$、$\dot{\theta}$ を用いて表せ。

(2) 加速度ベクトル $\boldsymbol{a}(t)$ を求め、法線方向(中心向き)成分と接線方向成分に分解せよ。

(3) $\dot{\theta}$ が一定の場合(等速円運動)に、結果がどう簡略化されるか述べよ。

▶ クリックして解答・解説を表示
解答

(1) $\boldsymbol{v} = R\dot{\theta}\,(-\sin\theta,\; \cos\theta)$

(2) $\boldsymbol{a} = -R\dot{\theta}^2(\cos\theta,\;\sin\theta) + R\ddot{\theta}\,(-\sin\theta,\;\cos\theta)$
法線方向成分(中心向き):$a_n = R\dot{\theta}^2$
接線方向成分:$a_t = R\ddot{\theta}$

(3) $\dot{\theta} = \omega$(一定)のとき $\ddot{\theta} = 0$ なので接線方向成分が消え、$\boldsymbol{a} = -\omega^2 \boldsymbol{r}$(中心向きのみ)。

解説

(1) 合成関数の微分(連鎖律)を使います。$\dfrac{d}{dt}\cos\theta(t) = -\sin\theta \cdot \dot{\theta}$、$\dfrac{d}{dt}\sin\theta(t) = \cos\theta \cdot \dot{\theta}$。

(2) 速度をさらに微分します。$(-\sin\theta)$ や $(\cos\theta)$ を微分するときに再び連鎖律を使い、$\dot{\theta}$ を微分するときに $\ddot{\theta}$ が現れます。

$(-\sin\theta,\;\cos\theta)$ は接線方向の単位ベクトル、$(\cos\theta,\;\sin\theta) = \boldsymbol{r}/R$ は半径方向の単位ベクトルです。

(3) $\ddot{\theta} = 0$ を代入すると接線成分が消え、本記事で導出した等速円運動の結果に一致します。

採点ポイント
  • 連鎖律を正しく適用して速度を求める(3点)
  • 加速度を正しく微分で求める(3点)
  • 法線方向と接線方向に分解する(2点)
  • 等速円運動の場合の簡略化を述べる(2点)